殺し屋と解体屋の日常【Diner】

キャラメルマキアート ページ40

外は酷い雨だった

窓にはいくつもの水滴が飛びついていた

腫れ上がった頬を氷で抑え

奥の間で両親が言い争いをしてる

その時間が過ぎるのを只々願った。

それが私の毎日

うちは余り裕福な家庭ではなく

学校には行けなかった

食事はお茶碗１杯

飲み物は公園の噴水で節約していた

父親にはよく暴力を振るわれていた

殴られたり、言葉に表すのも嫌な卑劣な事も

しかし、ある日を堺に私の生活は変わった

ご飯は１日三食になり

父親は私に対して暴力を振るわなくなった

母親は少ないお金を払って私に制服を買った

なぜ学校に行かないのに制服を買ったのか謎だった




けれど、私の疑問はすぐに解けた


その数週間後…


私は競りに出された。


その時、私はこの時の為に生まれたんだと知った

豚や牛と同様で自分はある程度育てられ

出荷に出される

家畜と一緒なのだと。

生きることの希望が壊れた

『だけど、その時に買ってくれたのが先輩です！』

ス「綺麗な子が居るなと思って買ったんだ」

澪「なるほどねぇ…」

思ったよりも複雑だったわと澪は酒を飲む

『澪とも出会えたし、

あのとき売られてて良かったよ』

澪「なんもよくないよ？」

ボ「ある意味狂気だな」

『なんで！？』

いまが幸せだから

再び私はホットチョコレートを咀嚼した

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