殺し屋と解体屋の日常【Diner】

ドロップキャンディ。 ページ23

澪side


柊が海に行ったきり、帰ってこない

電話がかかって来てたし、なんだろう


殺されたかな…


さっき別れた所から近くの海岸を歩いた


『あれは…！』


アタッシュケースが落ちていた


『柊！？柊ー！』


やられたか！？

やだ、やだ、柊！！



あいつは人の恨みを買うことはほぼない…ということは私のやつに巻き込んだか


この辺の恨み買ってそうなやつ誰だ



私は携帯電話を取り、心当たりのある所から回ることにした


『ボン！』

ボ｢どうした｣


電話越しに声が聞こえる

『柊が連れ去られた！！位置情報送ったから近くに私が恨み買ってそうな所あるか見てくれ！』

ボ｢…わかった｣


私は1番心当たりのあるマリアの下っ端が集まるビルに向かった


バン！！とドアを開けてみるが中は空だった


そういえば、今日はマリアがなんかやるって言ってたな

集まってるのはここじゃない…？


ﾌﾟﾙﾙと携帯電話が唸る

『わかった！？』


ボ｢最近なら、無礼図だ｣


『無礼図は柊を攫ったりしない』


ボ｢下っ端は違う、今日その地区に下っ端が集まってるらしい

お前前下っ端のボス気まぐれでやったろ｣


『……記憶にないけど』



殺した人なんて星の数ほどいるんだ分かるわけがない


携帯電話に送られたきた建物を中心に回る



『無事でいてくれ…柊』


生憎、こんな走り回ると思ってなかったから車を用意していなかった

無論、バイクも


そこにﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ!!と後ろから音が聞こえた


『スキン！！』


ス｢柊が連れ去られたって聞いて｣


『この近くのマリアのところは回り終わった


後は、無礼図とコフィだマトバのところは恨み買った覚えない』


ス｢行こう、乗って｣



スキンにメットを渡されて、後ろに乗る



スキンは顔が効くし、勘もいい


なんでもいいから…柊が死んでないことを願う


私の数少ない友達だから…





スキンも、こんなになるなんて



マトバと柊くらいだよな



風を切ってバイクは走っていく


『お願い…』


ス｢大丈夫だ、必ず見つけるから｣

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