殺し屋と解体屋の日常【Diner】

苺のスムージー。 ページ19

澪side


『あそこの2人あんなにイチャイチャしてて、なぜくっつかないんだ』


私は席から二人で話しているスキンと柊を見ていた


ボ｢さぁな、まぁ2人ともいつ死んでもおかしくない

気持ちは伝えない方がいいこともある｣


『そうなのか？』


ボ｢お前には分からなそうだな、アホだから｣



アホで悪かったな…何回もアホって言われるとなんか逆に開き直れるよ


キッドが絵を見せに行って帰ってきた


どうせ、軽くあしらわれたんだろう


可哀想に


『キッド、おいでー』

キ｢なに？｣

『よしよし』


キッドの帽子をとって頭を撫でる

キ｢柊の絵を描いたんだけど、そうねってだけしか返ってこなかった｣


『可哀想に…キッドへの塩対応に拍車がかかってる』



私達は柊の仕事道具をいじるせいでだいぶ塩対応をされるのだ


可哀想な私達


キ｢そろそろ、やめてくれないかな殺されそう｣

『…誰に』

キ｢ボンベロ｣

『なんで…うわぁ』


スフレを取り出しに厨房へ行ったはずのボンベロが帰ってきていて

ボンベロの顔は無に近い状態だった


キ｢これは不可抗力だ｣

ボ｢何も言ってないだろ｣

『…撫でる？』


ボンベロは何故かキッドではなく私を撫でてきた

しかもぐちゃぐちゃと


『やめ！髪ボッサボサになる！！』


ぐちゃぐちゃとやられたせいで髪の毛が前にかかり、何も見えない


手ぐしでササッとなおえば既にキッドは教授の所でオレンジジュースを飲んでいた



髪を直していれば、柊が帰ってきた


いい感じだったと伝えれば少し顔を赤らめながらツンデレをかます

澪も同じだと言われたがなんの事だか全くわからなかった


私イチャイチャした記憶ないよ


キッド慰めてただけやん…


柊｢うん、あんたってそういう奴だったわ｣


そういう奴ってなんだ、指示語やめろな…指示語ってなんだ


『柊さ、この後仕事？』


｢うんー…そう｣



柊の顔が少し曇ったのを見ると大分仕事が来ているようだ


私も溜まってないわけじゃない



…気分が乗らないんだよ

誰かの殺し屋(裏切り者)を殺すのって



柊｢見に来る？｣



柊は手を鋏のようにして見せた


このまま酒を飲んでいたいような気もする


でも、今日は客の入りが多いみたいだし


私は1口残っていたウイスキーを口の中に含んで頷いた



『ボン、勘定をお願い

あの酒はブロウに付けておいて』


ボ｢わかった｣



そう言って私達はレジへと向かった

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