殺し屋と解体屋の日常【Diner】

レモンスカッシュ。 ページ15

ウェイトレスの件が一段落つくと、柊はボンベロが私をどう思ってるか聞く


なんて言ってキッチンへと向かってしまった



ブ｢よぉ｣

『スキンにだいぶやられたみたいだね』

ブ｢まぁな知り合いか？


それにしても…あのウェイトレスだいぶ運がいいな｣

『ブロウに会うだいぶ前からね

あのウェイトレス見てると少しイライラする』



それはな…とブロウは口から零すように話し始める

しかしながらその口を閉じてしまった



『…教えてくれんの』

｢俺が言うことじゃないと思ってな｣



ブロウは顔に反して、可愛いものを飲んでいた


私はブラックルシアンを口の中に流し込む


『オリンピックかー可愛いねぇ』

｢笑うな、結局美味いものは変わらねぇんだよ｣


オリンピックを作ったあまりなのかオレンジジュースをふたつのグラスに分けたブロウ


｢あいつとあいつにだ｣

『柊とウェイトレスちゃんね』



ブロウはキッチンからでてきた柊に手を振った

ブロウはオレンジジュースを渡してなにかを話したあとウェイトレスの元へ行った

『あいつは女癖悪いけど悪いやつじゃないよ』

｢うん｣


柊はオレンジジュースを飲みながら、スキンを見ていた


やはりウェイトレスのことが気になっているみたいだ


私はリキュールからどんどん度がきついウイスキーメインのカクテルに変えていった


少し酔いが回ったのかふわふわしてきた



『はぁ…本当に美味しいな』


既に運ばれてきていたシュークリームをフォークでさしながら口に突っ込んだ


ボンベロが


『うんうん…ふふふ』

柊｢本当に好きだよね｣

『好き』


柊｢シュークリームもボンベロも｣



そうかなと頬杖をつきながら首を傾げていれば


ふとキッチンからでてきたボンベロと目が合った


さっきの話のせいで顔に熱がたまり、恥ずかしくなってふいっと顔を逸らした



コップに入っていたウォッカを一気に飲み干した

柊｢えっ…澪！？｣


『うっ…あ、やばい』



少し苦いものが口の中に上がってきた


それを飲み込んで、机につっ伏す


急に強いアルコールを摂取したせいで脳は混乱し、身体が余計熱くなった


ボ｢飲みすぎだ｣


差し出された水をゆっくりと喉に流し込んだ


ボンベロが葉巻を炙り私を見ながら呆れたように少し笑った


その顔に見とれて惚けてしまったのは




きっと、酒のせいだ

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