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『ゾム、俺や。止まらなくていい、そのまま聞いてくれ』
zm「え、わ、分かった」
無線越しの声は無機質で
俺からの声に、一瞬ゾムが息を潜めた
俺だと気づくと
気の抜けたようなため息をして
気を引き締めるように息を吸い直す
音がする
『お前が部屋に行ってることは分かってる、それは構わない。だけどお前が到着する時、恐らくグルッペンの到着と重なるんや。分かるな？』
zm「…うん」
『グルッペンが仕事を終えたらまた連絡する。大丈夫、お前ならできる』
zm「おう」
最低限のことだけ伝え
無線を切る
多分、今までよりもスピードを上げて
部屋に向かっているはずだ
グルッペンよりも早くつくように
rb「大丈夫やろか…」
『大丈夫、信じて待とう。そろそろ時間や、俺らも位置につこうか』
rb「あ、うん」
二階、東側の部屋
窓の外は庭で、その向こうは車道
俺は庭で
ロボロは少し離れたところに行く
俺の作戦通りだ
コネシマが爆弾を設置して
所員の気を引き
その隙にグルッペンが工具を使い
部屋に侵入、救出
グルッペンに誘導され
二階から飛び降りてくる奴らを
俺が受け止めて
その先に停めてある車で逃走
ゾムが中へ入ってしまったのは
予想外だったが
関係ない
俺が受け止める人数が一人増えただけだ
rb「…A、ゾムが計画に勘づいた研究員を見つけたらしい。グルッペンも、部屋に入ったみたいだ」
『よし、そのままゾムに抑えててもらって。なるべく早く終わらせよう』
rb「せやな」
さて、そろそろグルッペンに
連れられて来る頃だろう
rb「…あっ！来たで！」
みんなで帰ろう
まだ知らない、3人も一緒に
gr「大丈夫だ、受け止めてくれる」
？「でも…」
『大丈夫、おいで』
？「う、うん…！」
一人、また一人と降りてくる
どんなに小さくとも二階から落ちると
倍の重さがくるもので
その度に俺の弱っこい腕が痛むが
話に聞いた子達の顔をようやっと
見ることができて
まだまだ怯えたその顔を
いつか笑顔に変えれる日が楽しみで
嬉しくて仕方がなかった
『みんな、ロボロと一緒に車に戻ってて』
rb「A！ゾムに連絡したで！」
『ありがとう』
最後はゾムだけだ
一応、ロボロと一緒に3人と
グルッペンを車に行かせる
みんなが車に入るのを確認して
俺は飛び降りてくるゾムを待った
が、一向にゾムが来ない
みんなが車から様子を見ている
ゾム…なんで来ないんだ
.
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雪見大福(プロフ) - 泣きながら読みました！これからも無理せず頑張ってください！ (2021年3月19日 23時) (
レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - トマトジュースさん» ありがとうございます！！やっとですね…(号泣)頑張って更新させていただきます！ (2019年10月2日 11時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - 救出おめでとう(号泣)トン氏がついに心を開くのか……？あとなシッマ…察しちゃダメだ……。察した私も悪いが。えー、これからもですね、はい、更新頑張ってください。無理せず更新おねがいします。 (2019年10月2日 6時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - りつさん» ありがとうございます！！ (2019年8月7日 12時) (レス) id: e46d68e377 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - めっちゃすきです！！続き楽しみにしてます！！！ (2019年8月6日 19時) (レス) id: a91baceb22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2019年4月7日 11時
