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テストも終わり、夏が来た
だが、美月の体調は優れない日が多かった
よく発作が起きるのだ
それに、夜中に発作のせいで目が覚め、眠れない日もある
そのせいで寝不足が続き、余計に体調を悪くする
健「美月ちゃん、あんまり無理しないで⋯。大丈夫⋯?」
貴「ありがとう⋯。大丈夫⋯」
口ではそう言うものの、毎日が辛かった
朝から体調を崩してしまう日も増え、
『柴崎くん、今日朝から体調が優れなくて⋯学校に行けません⋯』
と、健に連絡をすることが多くなった
その度に健は
『わかった。大丈夫?無理しないでね。帰り、寄るから』
と、返していた
そしてその日、学校を休んでしまい、自宅にお見舞いに来た健の目の前で
美月は倒れた
健は直ぐに救急車を呼び、同行した
見たこともないほどに辛そうにしている美月
見ているこっちも辛かった
病院に着き、検査を受けた結果、入院が決まった
それも、いつ退院できるかわからないらしい
健「美月ちゃん⋯⋯」
ベッドで辛そうに眠っている美月の手を握りながら、回復を願った
何日も目を覚まさなかった
だが、それでも健は毎日病院に訪れ、美月に声をかけ続けた
美月が目覚めたのは、倒れてから一週間が過ぎた頃だった
いつものように、健が病院に訪れ、美月に声をかけている時に目覚めたのだ
健「っ⋯美月ちゃん⋯!」
貴「お⋯⋯はよ⋯」
健「おはよう⋯⋯⋯。よかった⋯」
そう、二人で微笑み、会話をした
だが、目が覚めてからも、あまり体調が良くなることはなかった
美月は落ち込んでいた
だが健は
健「大丈夫、きっと良くなるよ!諦めちゃだめだ。そして、俺もついてるから⋯」
と、励ましていた
でも、それにより、美月は少し元気付けられていた
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2019年6月6日 23時