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美月の病室のドアが開く
そこには健が立っており、真剣な表情で美月を見つめていた
貴「っ⋯⋯あ⋯あれ?柴崎くん⋯?忘れ物⋯?」
健「そう。忘れ物」
そう言いながら健は美月に近付いていき、そっと抱きしめた
健「⋯⋯告白⋯忘れてた」
貴「ぇ⋯っ⋯⋯」
美月は目を見開いた
健「俺と⋯⋯付き合ってくれませんか⋯?」
美月は顔を赤くして下を向いた
貴「⋯⋯⋯め⋯⋯⋯⋯ら⋯む⋯⋯⋯」
小さな声で呟いた
健は聞き取れず、聞き返す⋯⋯⋯すると⋯
貴「初めて⋯⋯だから⋯無理⋯です⋯⋯///」
健「初めて⋯⋯」
貴「私⋯⋯恋愛とか⋯⋯⋯初めてで⋯⋯友達関係だって⋯まだ⋯⋯⋯⋯それに⋯こんな体ですし⋯⋯⋯」
健「体なんて関係ないよ⋯⋯俺はそんなの気にしない⋯⋯⋯⋯一緒にいて幸せだったり、楽しかったり、笑いあったり⋯⋯そんなことだけで俺は幸せだよ。それに⋯⋯⋯⋯俺も同じなんだ。初めてなのは⋯」
美月は目を見開いていた
健「だから一緒にここから始めよう⋯」
健は優しく微笑んで、手を差し出してきた
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2019年6月6日 23時