19 (夢主side) ページ21
放課後、先生に呼ばれて職員室に行ってから教室に戻ると、いつものように私のカバンがなかった
(またですか⋯)
あるのはどうせ花壇のところだろう
そう思い、美月は教室を出ようとした
だが、ドアが閉められ、反対側のドアからクラスの女子数名が入ってきた
(私をいじめている子達⋯)
女子1「ねぇ、あんたさ。ほんっとに目障りなんだよね。」
貴「それはすみません⋯。ですが、私は貴女達の気の障るようなことをしたでしょうか⋯?」
女子2「うるさいんだけど。喋るなよ。」
女子3「ほんっとうぜー。死ねばいいのに。てか、死ねば?」
そう言い、女子達は私と距離を詰め、壁側に追い詰めてきた
(死ね⋯⋯⋯か。)
女子1「そういえばあんたさ、重い病気持ってるんだって?」
女子2「それも、特に心臓が悪いんだとか」
貴「っ⋯⋯何故それを⋯」
女子3「だからー、うるさいって。喋るなって言ってんじゃん」
女子達が私を壁に押さえつけ、スカートのポケットの中に入っている薬のケースを奪って窓の外に捨てた
貴「な、なんてことを!返してください⋯!!っ⋯⋯ゲホッ⋯ゲホッ⋯」
(まずい⋯⋯興奮して大きな声を出してしまった⋯。負担がかかるのに⋯)
女子2「まじウケるー。本当に病気なんだねー」
女子1「もっとやっちゃおー」
そう言って女子達は私の心臓あたりを強く殴った
貴「うっ⋯⋯⋯」
衝撃により、発作が起きてしまった
そのまま床に倒れ、蹲る
女子達「ははははっ!そのまま死ね!」
笑いながら教室を出ていった
(苦しい⋯⋯⋯っ⋯痛い⋯⋯⋯)
胸元のブラウスを強く握り締めて蹲る
どんどん辛くなっていき、私は意識を手放した
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2019年6月6日 23時