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月が変わり、春から夏へと変わりだした頃。
それは始まった。
それとは⋯⋯美月へのいじめだ
いじめの理由はよくあるもので、妬みが多かった。
健と仲がいいこと、容姿・頭脳、完璧な面⋯⋯
クラスの女子は美月に聞こえるように悪口を言ったり、美月が傷つくような行動をした
机に落書き、悪口、物を隠す、仲間はずれ⋯⋯など、様々なことをした
ある時は発作の薬を捨てられた時もあった
それで病院に運ばれたこともある
だが、それでも美月は気にしていなかった。
なぜなら
アリサ、雛、虎太郎、幸大⋯そして⋯⋯⋯⋯健がいたからだ
皆美月を元気づけていた。美月も皆のおかげでいつも笑顔だった
【夢主side】
ある日、体育が終わり教室に戻るとカバンが無くなっていた
(またですか⋯。懲りませんね⋯⋯)
窓を開け、下を見ると、花壇にカバンや私物が捨てられていた
教室の誰かがそれを見て笑っていた
溜息を吐き、ゆっくりと階段をおりて花壇へ向かった
貴「ケホッ⋯⋯はぁ⋯っ⋯⋯ケホケホ⋯⋯」
階段を下りたため、息が切れてしまった
それに、軽い発作のせいで咳も出始めた
少し咳き込みながら私物を拾い、土を払っていると、後ろから背中を撫でられた
振り向くと健がいた
健「はぁ⋯またか⋯⋯。」
貴「ふふ、本当懲りませんよね⋯⋯ケホッ⋯」
美月は笑いながら言った
健「俺達がいるから気にするなよ?」
貴「もちろん」
健「それと、休んだ方がいい⋯⋯咳出てる。これで最後だろ?」
健は一緒に拾ってくれた
そして、最後の物も拾い、全ての土を払ってカバンに入れて渡してくれた
貴「ありがとう⋯」
健「いいよ、気にしないで。さぁ、戻ろ」
優しげに微笑み、礼を伝えると、健も笑顔で返して支えてもらいながら教室に戻った
教室に戻った頃には咳が止まらなくなっていて、薬を飲んだ
教室にはアリサもいて、健と一緒に治まるまで背中を撫でてくれた
貴「ありがとう」
その日は健とアリサと三人で帰った
【夢主side 終了】
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夢主ちゃんは
健、幸大、虎太郎、アリサ、雛と友達になりました。そして病気のことも伝えてます。
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2019年6月6日 23時