俺の彼女は (ページ12)

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10 (夢主side) ページ12

一日全ての授業が終わり、HRも終わった

放課後、生徒達が帰り支度を済ませ教室を出ていく中、私は一人残って本を読んでいた

読みふけっていたようで、気がつけば辺りはオレンジ色に染まっていた

(帰りますか⋯)

そう思い、荷物を持って廊下に出た

ゆっくりと階段を下りている時、急に苦しくなった

(っ⋯発作が⋯⋯⋯)

踊り場に胸元を押さえて蹲った

すると⋯

？｢えっ、ちょ⋯⋯⋯大丈夫⋯！？｣

そう言い、一人の男子生徒が駆け寄ってきて背中を撫でてくれた

苦しさは治まらず、だんだん辛くなってきた

薬を飲もうと鞄を探り、ポーチから複数の薬を出した

(あ⋯⋯水がない⋯⋯)

そんなことを思っていると、男子生徒がきづいたのか

？｢少し待ってて！俺買ってくるから！｣

そう言い残して走り去っていった

すぐに戻ってくると、ペットボトルのキャップを開けて渡してくれた

その間にも苦しさは酷くなっていき、私はすぐに受け取って薬を飲んだ

しばらくしてやっと落ち着いた

それでも男子生徒は背中を優しく撫で続けてくれた

これが私が彼と出会い、知る日⋯