あの命が尽きたとき

SUGA ページ7

《……アメリカはAを国籍関係なしに愛してくれた、偏見とかそういうのもなしでね》


GG《ええ…》


《……脊柱を貰って》


GG《そんなに大切な部分を……だめよ》



《脊柱は身体を支える柱でしょ。
アメリカはAをずっと支えてくれた》


GG《違う…あの子がアメリカを愛してくれたからよ》


《もし脊柱が無かったら人は立ってることも座ってる事も出来ない…

苦しかったAを奮い立たせたのは
アメリカという国が…目標があったからだよ》



俺を抱きしめ、ありがとうというガガ



それからそれぞれの国で分骨することになって
韓国に残ったのは頭部や手足の骨



JH「ヌナのお墓、どうしよう…」



真っ赤な目でAの入った箱を抱きしめてるジフナ



「…Aは海が好きだし」

WN「……海洋散骨？」




俺とウォヌ以外はハッと息を呑んでた。



「Aは……アイツは世界のEllAだから


仁川国際空港近くの西海にある
乙旺里海水浴場に散骨することにします」



WN「…賛成。遠浅だから子ども連れでも大丈夫だし」


JH「あ、確かに！海沿いに食堂も並んでて
夕焼けを観賞するのもいいし…

海岸の岩場で海釣りしたり…
あ、それに船を借りて海に出れるよ！」



俺の意見に賛同してくれる二人



SN「でもどうしても会いたい時、
そこにはあまり行けないよね」



JH「………ソウルの森は？

ヌナがツリーマゼ買ったのって
ソウルの森が好きだったからですよね」


WN「確かに。許可出たらそこにしてあげよう」


？「……それにEllA's HOMEがある」



何処からか聞こえた声に振り返れば
目を真っ赤にしたkakaoMの社長……



Pr「………うちの娘が、お世話になりました」



Aの育て親がいた。



Pr「あそこは世界で1番EllAを感じられる場所だ」



WN「……あそこ、取り壊したりしませんよね」



Pr「もちろんだ。俺が破産して臓器を売ろうが
あそこだけは、絶対に手放さないよ」



俺たちの肩に手を置いた社長



Pr「まだ若いのによく頑張ったね…」



幼かったAがこの人の娘になりたいと思った時
きっとこんな気分だったんだろう。



Pr「お疲れ様、娘も喜んでるさ」







ああ、この人に一生ついていきたいと…

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