小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。 6

お 説 教　[ 234 ] ページ7

* 真愛side *


小児科病棟に戻るまでの 最中 、

救命救急科 の 看護師さん は 色々

話しかけてくれた けれど 、 その時 は ずっと

別のこと で 頭 が いっぱいで 。


　



気 が 付くと 目の前 に 広がっていたのは

見慣れた 小児科病棟 の 景色 。


　

病棟 の ナースステーションに 連れていかれて

そこにいた 心配そうな 顔 を した 伯谷さん と

どこか 呆れたような顔 の 奏先生 の 姿 で 、

我 に 返った 。



　



博 「 わわ … お手数 おかけして すみません …

電話 いただいたら 迎えに

行ったんですけど … 汗 。 」


看 「 大丈夫ですよ〜

久しぶりに こんな 小さい子 と 会ったので

みんな メロメロ でした 笑 。

じゃあ 真愛ちゃん 、 バイバイ？ 」


「 … バイバイ 」


　



そうは 言っていても 忙しいのか 、 早々 に

帰っていった 看護師さん 。

　


すると 待っているのは ……



　



奏 「 真愛ちゃん 、 処置室 行くよ 」


　



…… やっぱり お説教 。



　




・



　




奏 「 なんで 抜け出したの？ 」


　



処置室 に 奏先生 と 二人きり 。

　

これだけ でも 怖いのに 、 お説教 とか 論外 …




しかも 機嫌 悪いのか いつも以上 に 怖いし

もの凄い 緊張感 が 漂う 。



　




「 お絵かき した絵 、 見てほしかった けど 、

その時 全然 人 が 居なくて … それで 、

朱莉先生 が 思いついて 、 見せ に 行った … 」


奏 「 抜け出すだけ でも ダメ なのに 、

それで 他の科 に 迷惑かける なんて 言語道断 。

他科 の スタッフ の 仕事中 に 邪魔 しない 」


「 ごめんなさい … 」


奏 「 … はぁ 。 わかればいいけど …

正直 救命救急科 は どんな 患者さん が 来ても

おかしくなくて 怖い から 今 の 真愛ちゃん の

状態 で 行ってほしくないのよね 」


「 … はい …… 」


　



そういうと 、 暫く 会話 が 止まって 。




何か と 思って 先生 の ほう を 見た瞬間 、

首筋 に 手 を 当てられる 。



　



奏 「 熱 は ない 、 か … 」


「 急 で びっくり した … 」


奏 「 あんまり にも 聞き分け が いいから

体調 でも 悪いのか と 思って 」


「 そんなこと … ない …… 」


奏 「 …… じゃあ 、 どうかした？ 」



　




そういわれて 、 つい 、

本当のこと を しゃべっちゃう 。




本当は 言うつもり じゃ なかったのに 。




それ が 奏先生 の 恐ろしいところ 。

お 説 教　[ 235 ]→←見 て ほ し い　[ 233 ]

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す