小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。 6

外 泊　[ 244 ] ページ17

* 真愛side *

　

ご飯 を 食べた後 、 テレビ を 見たり

お風呂 に 入ったり 、 入院 していなかった頃 と

似たような まったりした ひととき を 過ごした 。


　



奏 「 真愛ちゃん 明日 は 結局 水族館 で いいんだっけ？

どこ が いい とか 希望 ある？ 」


「 んー … イルカさん と 、 ラッコさん

見れたら それでいい 」


奏 「 そうなんだ 笑 。

じゃ ここ の 水族館 に しようかな〜

明日 は 平日だけど 混んでるかなぁー … 」

　



そういいながら 別 の 部屋 に 消えてった 奏先生 。




家 では やっぱり 普通 の 女の人 なんだな〜 って

消えていく 後ろ姿 を 見て 感じた 。

　

なんというか お医者さん感 は まったくない 苦笑 。







・



　



奏 「 あれー 、 もう こんな時間 … そろそろ 寝よっか〜 」


　


先生 が そう言ったから 、 時計 を 見ると 、 22時 。


21時 には 消灯 だから 、

いつもなら とっくに 寝てる 時間 。





寝室 に 来て 、 お布団 に 入ると 先生 が

掛け布団 を かけてくれた 。



　


「 … 先生 は 寝ないの？ 」


奏 「 もう少し したら 寝るよ 。

… 心配 しなくても 大丈夫 、 寝るまで は ちゃんと

一緒 に 居るし 、 今日 は すぐ に 寝るから 」



　


そういって 撫でてくれる 奏先生 には 、

真愛 の 心の中 は 全部 お見通し で 。




だけど 、 いつも以上 に 優しい顔 を して 撫でてくれる

先生 の 手 は 、 優しい 暖かさ だった 。



　


奏 「 真愛ちゃん 、 緊張 してる？ 」


「 … ぅん 」


奏 「 まぁ 、 こんなに 年 が 離れた 他人 の 家 に

泊まるなんて 、 なかなか ないもんね 」


「 … そんな に 離れてるの？ 」


奏 「 … 少なくとも 、 一回り くらい は 」


「 一回り って ことは … 21歳？」


奏 「 医者 なんだから そんなに 若いわけ ないでしょ 苦笑 。

真愛ちゃん が 小さいころ にも 会ってるのに 笑 。 」


「 あっ 、 そっかぁ … じゃあ 、 何歳？ 」


奏 「 秘密 。 … 寝なさい 」


「 …… オヤスミナサイ 」


奏 「 おやすみ 」



　


最後には どこか 聞いちゃいけない ような

雰囲気 を 出してきた 奏先生 だけど 、

なんだかんだ 寝るまで ずっと いてくれた 。







――― お母さん が 寝る時 に 傍 に いてくれたのは 、

もう 覚えていないくらい 昔 の 話 。







… 年齢 の こと は あとで 香先生 に 聞こう っと 。

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