小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。 6

外 泊　[ 243 ] ページ16

* 奏side *



久しぶり の 自炊 で 、 自分 の ほか に 食べてくれる人 が

いること も あり 張り切って 料理 を していると 。







「 … うわっ 、 びっくり した 」


真 「 … せんせ …… 」



　


病院 を 出て 解き放たれたか の ように なってた時 は

よかったんだけど 、 家 に 入ってから だんだん

テンション が 下がってきた と 思ったら 、

寂しげ な 顔 で そっと 後ろから 見てた 苦笑 。


　


そんな顔 なんか 見ちゃったら 、

平然 と 料理 なんか していられなくなって 。



　



「 ひとり で 待ってるの 、 寂しかった？ 」


　

　
なーんて わかりきった 、

ちょっぴり 意地悪 な 質問 を してみる 。








真 「 …… 寂しかった 。 … 一人 は 、 嫌 」






珍しく 本音 を 口 に 出してくれた 真愛ちゃん を

そっと 抱きしめると 、 ドキドキ と した 鼓動 が

めいっぱい 伝わってくる 。




　


　

「 真愛ちゃん が 甘えてくれる なんて 珍しい 」


真 「 … ダメ …… ？ 」


「 ううん 。 全然 。

寂しくなったとき とか 甘えたいとき は 、

甘えても いいの 。 子ども なんだから 」



　



そういうと 抱きしめられる力 が 一層 強くなる 。




それにしても 、 いつも 病院 では 何人もの 子ども を

あやしているけど 、 家 と なると また 新鮮 だな 〜 笑 。




　





「 少し は 落ち着いた？ 」


真 「 … ぅん 」


「 よし 、 じゃ いつもの 笑顔 見たいな？

笑顔 って 、 してるだけ で 楽しくなるんだよ 」



　


そういうと 、 ほんのちょっと 笑ってくれた 真愛ちゃん 。


　



「 ふふっ 。 … 真愛ちゃん が 嫌 じゃないなら 、

一緒 に ご飯 作る？ 」


真 「 うん 」


「 よし 。 じゃ 作ろうか 」


　




・



　



「「 いただきます 」」


　



結局 作り終わった は いいんだけど …



思ったより 真愛ちゃん が

料理 の 手際 が 良くて 焦った 苦笑 。



　


真 「 ん 。 おいしぃ 」


「 よかった〜 」






さっきまで どこか 自然 では なかった 笑顔 も 、 気付けば

いつもの ニコニコ笑顔 に 戻っていて 一安心 (^^)







　



病院外 に 出てから 初めて見た 、 8歳 の 等身大 の 顔 。






その表情 に 、 自分 も 家族 が できたら

こんな感じ なのかなぁ〜 なんて

夢 を 膨らませた ひととき 。

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