小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。 6

も う ひ と 頑 張 り　[ 239 ] ページ12

* 真愛side *


なんとか 頑張って ご飯 も 食べ終わって 、

お部屋 で のんびり してたら …






奏 「 ま〜いちゃん 」


「 あっ 、 先生♪ 」


奏 「 ねえ 真愛ちゃん 今 暇？ 」


「 暇 … と いえば 暇 だけど … 」






… だいたい こういうのは 嫌な予感 しか しない 。






奏 「 明日から 少しだけ 外泊 するでしょ？

だから そのために 今から 検査 がんばろっか 」


「 … なんの 検査？ 」


奏 「 腰椎穿刺 」


「 よう … つ … ？ 」


奏 「 丸くなるやつ 。 やったこと あると 思うんだけど 」






やっぱり！

あれ すっごく 痛くて 、 本当 に イヤ …


　


何回か やってるけど 、 慣れる なんて 無理！







「 … あれ 痛いやつ … やりたくない！ 」


奏 「 いいけど 、 あれ やらないと 外泊 には

行けない からね？ 伝え 忘れてた ところ

申し訳 ないけど 、 もう 検査 の 時間 に なるから

先生 処置室 行くよ 、 それとも 一緒 に 行く？ 」


「 …… ぅん 」







その時 は 一緒 に 行ってもいいかな 、 と 半分

あきらめ気味 で 、 ドキドキ しながら

処置室 に 向かった 。






でも …


　



奏 「 はい 。 じゃ 上の服 脱いで 、 ゴロン してね 」


「 …… 。 」


看 「 真愛ちゃん？ 」


「 … ちょっと 忘れ物 」


　



土壇場 で やっぱり 気持ち の 準備 が

まだ 整わなくて 、 病室 に 戻るふりして

彩ちゃん の ところ へ 駆け込んだ 。





いつもなら 逃げちゃうような 展開 だけど 、

今回 の 外泊 は 逃したくなかったからね 。


　




・


　




彩 「 でも … 外泊 行きたいんでしょ？

あんなに 頑張って ご飯 だって 食べてるのに …

これ 頑張ったら お出かけ できるんだよ？ 」


「 んんっ … でもぉ … 泣 」



　



慌てて 彩ちゃん の 元 に 行ったら 、 ついつい 涙 が

止まらなく なっちゃって 、 慰めて もらったり

背中 を 押してもらったり 気 が 付けば

かれこれ 5分 くらい … 。


　



彩 「 私 は 、 頑張ってる 真愛ちゃん に 明日

楽しんできてほしい から 、 今日 頑張って ほしいな？ 」


「 …… 彩ちゃん も 来てくれる … ？ 涙 」


彩 「 しょうがないなぁ 笑 。 」



　



そういって 、 彩ちゃん が 手 を 繋いで

泣いている 真愛 の こと を 処置室 まで

連れて行ってくれた 。

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