【d!】森の奥の施設

�将将� ページ29

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私を真っ直ぐ見つめ、答えを待っているグルッペンの瞳は、綺麗だが少し黒ずんでいる
多分、身体中の痣と関係あるのだろう




「別に深い意味は無い、強いていえば患者だからだろうか。医者だから当然だろう」





「…俺の奇病？とやらは治るのか？」





あぁ、そういやショッピの奴が勝手に決めつけてたな
責任押し付けやがって…次の新作絶対飲ましてやる





「一応、私の専門は奇病と人外…獣の患者だな」





「人外？獣？そのような生き物が存在するのか？どのような姿をしているのだ？」




な、なんか突然グイグイ来たな…
瞳を輝かせ、今にもベッドから落ちそうな勢いで顔を近づけてくる
大人びいているように見えたが、やはりまだ好奇心旺盛な子供だな





人外


それは、古代から伝わる人間が生まれる前から存在したと言われている神秘的な者達
大昔までは人間と共に暮らしていたと考えられているが、数百年前の人間同士の戦争が起き、その戦争に多くの人外達も利用されたとの事。
それを見た神が激怒し、力で戦争を沈め、人間と人外の関係を切ったのだ
人間には人間の世界を、人外には人外の世界を神はそれぞれ与えた
そのお陰で、人外達は人間達の前に二度と現れなくなったのだと




「ここはその人外の世界との境界が近いのか、偶に人外の客とか患者とかが来るのでな。私も最後に会ったのは10年以上前だろう」




あの子は今も元気だろうか…




「10年以上前って、あんたいくつやねん」




「女性に年齢を聞くもんじゃないよ」




☆☆☆

次回、ついに人外キャラ登場。

さてさて、どんな子でしょう

�将将侠�←作者です。

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