【d!】森の奥の施設

�将� ページ21

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読みかけの資料をなおして出かける準備をする
勿論、ナイフとゴーグルも忘れずに






出かける前に、グルッペンが寝ている客室を覗いてみるか。






見ると、グルッペンはまだ寝ていた
よっぽど疲れてたのか起きる気配は無い






起こさないようにと扉を優しく閉める
実験中の師匠にも忘れずに いってきます と声をかける
やっぱり いってらっしゃい と返された






ブーツの紐を結び直して俺は薬草採りに出かけた






＿＿
＿＿＿
＿＿＿＿






「なんや、これ＿＿」





最後の薬草、フェザーグラスの生殖地に辿り着くとそこには、ここには生殖してないはずの薔薇や赤いカーネーション、ベゴニア、アネモネ等色とりどりの花がフェザーグラスを覆う様に咲いている






いや、厳密には置いてある やな。





よく見ると、その花たちは頭部から下には茎も葉も無いものばかりだ






誰かがここに置いていった？
それにしては量が多すぎる






「＿お兄さん誰？」






不意に聞こえた声に驚き、すかさずナイフを取り身構える
が、その声の主の方を見るとグルッペンと同じくらいで俺の知らないオレンジの花を頭に飾っている少年が立っていた





「ご、ごめんなさい…!!べ、別に怪しい者やないですわ…」






どうやら本当にその気は無いらしく、ナイフを見ている少年は顔を真っ青にしている






せやけど、なんで森の中に？
とりあえずナイフを仕舞い、少年に尋ねてみる






「ん…お前、何処から来たん？いつからここにいるん？」






「僕はここらか西にある町から来たの。森に入って多分…三日くらい？かな」






三日…!?三日もこの森の中にいたんか!?
運良く獣には出会わへんかったんか見る限り、少年には怪我をしてへんように見える






「何でこんな所におるん？」






「＿僕な、ここの魔女さんに会いに来たんや」









✧*。✧*。✧*。

フェザーグラス〈英:羽毛の草〉






☆☆☆

さて、この花咲病の子は誰でしょうか？

�将滋�←作者です。

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