【d!】森の奥の施設

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次の日に俺達家族は東の森の魔女に会うために村を出た
森までは二日はかかるだろう と言われたが、俺が倒れたり、動けへんくなったりしたせいで森に着いたのは村から出て、五日も経っていた





森に入ると大きな木々が鬱蒼と生い茂っていた
中には見たことがない植物や木の実等が沢山あった





しばらく歩いていると、ひとつの家が建っているのが見えた
両親がドアをノックして家の主を訪ねた
そこから出てきたのは、世にも珍しい綺麗な赤毛の人が現れた
それが師匠やった





『あ、貴方が魔女…ですか？』





父さんが尋ねると、師匠は笑うた





『魔女なんて…なんともまぁ、立派な呼び名がついたんだな…』





母さんが俺の病気を治してくれと師匠に言った
俺はもう、生きていくのを諦めとったから別に期待してなかったんよ





『…ふむ、構わぬがそれ相当の代償は払ってもらうぞ』





構わない と両親は口を揃えて応えたと、師匠は俺を連れて客室のベッドに座らされた
確か、丁度今お前が使ってるそのベッドやったな





師匠は俺にどんな症状が出たのか、今までどんな薬を飲んだのか、病気になった心当たりはあるか
って色々質問責めしてきた
俺が今までのことを話すと師匠はまっさらな紙に俺が話したことを綺麗な筆記で書いていった





『ほう…久々だな…少年よ、暫し待っててくれ』





そう言い残すと師匠は何処かへと行った
暫くすると母さんの泣き声が聞こえた





☆☆☆

もう少し過去編続きます

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