【d!】森の奥の施設

�� ページ11

(過去編です)





·



俺がトランプ病になったのは五つくらいの頃だった




元々俺は此処から離れた西の村に住んでいた
家族もちゃんといた、優しい人達だった




けれど、ある日突然俺の首にトランプのハートの模様が浮かび上がっていた
良く一緒に遊んでいた友人のイタズラかと思い、友人に聞いてみても やってない と返された
その時は別に大したことは無かったから気にしなかった




症状が悪化したのは2年後、首の模様は残ったままだったが模様の傍に奇妙な数字が書かれていた
これも最初は友人のイタズラかと思ったが、
それも知らない と逆に心配されたわ




流石に両親も心配して病院に診せに行ってんけど、病気かどうかも分からへんかった
数字は一日が終わる度に数が減ってった




そのまま原因が分からへんまま症状が悪化していって、目眩がしたり、ぶっ倒れたり、酷い時はまともに動けんこともあったな




何か症状が起こる度に病院に行っては薬ばっか飲んでたわ
おかげで友人と遊びに行く事も出来なくなった
ずっとベッドに横になってた




『俺、死ぬんかな…』




って何度も思った
朝が来る度に まだ生きてる って感じてた
あの頃の俺の精神はもう、しんでるような感じだったな




師匠の話を耳にしたのはトランプ病になって三年が経とうとしてる頃だった
ある旅人が言うてん




「それなら、東にある深い森の中に魔女が住んでるって噂があってな。魔女ならその少年の病を治せるかもしれない」




最初はデタラメだと思った
魔女なんて空想の生き物、いるわけあらへんやんって
それでも俺の両親は 俺が治るなら ってその旅人に魔女の居場所を聞いた




☆☆☆

関西弁に変換してる時に"知らん"って言うのが
私の地方の方言って知って

「え、これ方言だったのか」

って普通に驚きましたw

�匠�←��

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す