ぬくもり (ページ17)

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不安ページ17

ym.

山:はぁ…しんど

今はみんなリハーサルをしていて、楽屋には俺1人。

天井がぐるぐる回る感覚が気持ち悪くて
瞼を閉じ、腕を乗せる。

山:ん…はぁっ

急に一人でいることが寂しくて不安で、

こんな事したらまたメンバーやスタッフさんに迷惑をかける。

そんなこと分かってた。

だけど体は勝手に動いて

俺はステージに向かって歩いていた。

ステージからは、音楽が流れ、

大好きな7人の歌声が聞こえた。

その声に安心したのか、段々と力が抜ける。

また、元気でパフォーマンス出来ない悔しさと、

何かあったら…という不安な気持ち。

色んな感情が混ざって涙が込み上げてくる

山:みんな…

冷たい床が赤く日照った頬に当たる。

俺はそのまま意識を手放した

……………………………………………

裕:…や…やま….

誰かが俺を呼ぶ声にそっと目を開ける

裕:やま！

大:良かった…！

山:俺…

大:心配したんだぞ！
お前廊下で倒れてるから…！

山:ごめん…

裕:ステージ、来ようとしてたの？

山:ごめんなさい…ｸﾞｽｯ

また迷惑かけたことが悔しくて申し訳なくて、
みんなの前で泣きたくないのに、

熱で弱ってるせいか涙が止まらない。

知:泣かないよ、涼介は悪くない、
泣いたらもっと酷くなっちゃう

薮:責任感じる必要なんてないんだからな！

大:でもさ、リハーサルに出ようとしたの？

山:…

光:辛い時はさ、無理しなくていいんだよ？
リハだって合わせるだけだし、そんな無理して出る必要ないんだから、

山:ちが…

1人が怖かった、

寂しかった、、

不安だった、、

こんな事言うの、俺のキャラじゃない。

でも…

裕:違うの…？

大:山田？、

山:寂しくて、、、

そういうとみんな驚いた表情を見せる。

裕:え…？

山:一人でいるの、怖くて、、、
不安だった
みんなの所に行きたかった…

大:山田…

そういうと、泣きながら抱きしめてくれた。

普段はおバカで頼りないけど、
こういう時は本当に頼りになって、、

優しいお兄ちゃんだなって。