アマリリス (ページ9)

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アマリリスページ9

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今日はお休み。

ふらっと街をお散歩。
ふと目に止まったお花屋さんをのぞいてみた。

『･･･あ、』

いい匂い、とつられて店を歩いていると、私の大好きなお花。
存在感がすごくて、やっぱり綺麗。

『･･･アマリリスだ、』

私のお母さんとおばあちゃんはお花が好きで花には詳しい方だと思う。

そういえば、アマリリスの花言葉って、おしゃべり、だっけ。

わぁ、隼くんだ。

アマリリスは隼くんのお花だ！

店員「アマリリス、お好きなんですか？」

『あっ、はい、とてもいい匂いなので。』

店員「すごく優しい顔をされてましたけど、誰か思い浮かぶ人でも？」

『ふふっ、はい。アマリリスの花言葉、おしゃべりにぴったりな人が身近にいて･･･笑』

哲也さんのカフェ、お花とか飾ってないしなぁ。
アマリリスなら花粉のアレルギーとかないよね？

よし、買って帰ろう。

『これ、1束貰えますか？』

店員「もちろんです。」

私はアマリリスの花束を抱えて、お休みなのにも関わらず哲也さんのカフェに向かった。

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『こんにちはー』

北人「あ、Aさん。今日お休みですよね？」

『ふふっ、そうなんだけどね？たまたまお花屋さんで素敵なお花見つけたから』

厨房にあった花瓶。

前は厨房だけに季節の花を入れてたけど、最近使ってなかったなー、なんて。

お水をいれて、さっきの花をいれて、カフェのカウンターに置いてみる。

隼くんの特等席の前に咲く花。

うん、いい感じ。

哲也「あ、これAちゃんが買ってきたの？」

『はい！アマリリスっていうんです』

北人「へぇ。綺麗」

『アマリリスの花言葉、おしゃべりって言うんです。隼くんみたいだなぁ、ってつい買っちゃいました』

北人「またあの金髪？」

『もう金髪言わないの！今度北人くんみたいなお花見つけたら買ってくる！』

北人「やった」

哲也「単純なやつ笑」

枯れないうちに隼くん見に来てくれるといいな。

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