アマリリス (ページ49)

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私だけにページ49

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北人「あ、アマリリス」

『ふふっ、北人くんも覚えてくれた？』

北人「まぁ･･･、はい」

あれから週に2、3回は飾るようになったアマリリス。

ほぼ毎日このカフェに隼くんは来るって言うのに、
この花があると安心して、つい飾ってしまう。

「アマリリス、俺も大好きになっちゃったなあ」

『気に入ってもらえてよかった』

『そうだ、隼くんメンバーさんには報告した？』

「うん！もちろん！」

『･･･どこからどこまで、？』

「あの日のデートの話、一日丸々」

『･･･私の告白も、？』

「へへっ、抑えきれなくて」

『･･･もうっ、ほんとおしゃべりさん』

「Aさんは俺のものって自慢したかっただけ！」

･･･はあ。

こんなこともポロッ、と簡単に口から出てくる。

隼くんは気づいてないし、知りもしない。

そういう素直な言葉が一番嬉しいって。

「あー、今日もリハだー。でもそんなに嫌じゃないんだよ？疲れるけど亜嵐くんとかたまにぶっ飛んだことして場を明るくしてくれるし。」

「龍友くんはインスタやってないから涼太くんにインスタやって！って毎日言ってるし。玲於とメンさんはいつでもどこでも一緒にいるし。」

「別に寂しくはないよ？俺にはAさんいるし、裕太くんとかそばにいてくれるし。裕太くんは良きライバルだからね。でもどんだけ一緒にいても未だに宇宙語だけは分かんないなあ」

「あ、今日の夜は待ってなくて大丈夫だよ。今日はHIROさんとGENEでご飯だから。気をつけて帰ってね」

『ふふっ、うん(笑)』

隼くんのながーいお話を聞くのは嫌いじゃない。

隼くんの周りの様子が知れるし、
何より一番本人が楽しそうだからね。

『隼くん、ほんとおしゃべりさんだけど、私、そういうところも好き。』

『いつも優しくて、隼くんの笑顔見たら元気になれて。でも、雑誌とかに載ってる隼くんは大人っぽくてドキッとする。』

『隼くんの口数が少ないと元気ないのかな、とか心配になる。私隼くんのお話聞くの好きだよ。だからこれからもたくさん、私にいろんなこと話してほしいな』

「へへっ、ありがとう。」

素直な気持ちを言葉にするのは得意じゃない隼くん。

大丈夫。私には伝わってるよ。

「Aさん、覚えててね」

「好きと大好きと、愛してるはAさんにしか言わないから」

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