アマリリス (ページ23)

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久しぶりページ23

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『今日も相変わらずプロテインですか』

私の目の前、カウンター越しに座るこの人は今日はちょっとだけ小さく見える。というのもきっと彼は私を大好きすぎる隼くんからお説教をうけたのだろう。今日は席もひとつ横にずれた。

龍友「怒られて凹んでも身体は大切にしなあかんからなあ」

『･･･ふふ、やっぱりお説教されたんですね』

龍友「勝手にカフェに行くな、って。しかも手出すなんてありえない！ってめっちゃ怒鳴られました。」

『･･･今日は隼くんにここに来ること、ちゃんと伝えました？』

龍友さんは舌を出した。
あは、なんて笑ってるけど、この人全く反省してない。

『やめてくださいよ、そういうこと。私も隼くんにお説教されたんですから･･･。』

龍友「はは、ごめんごめん。でもな、俺にも譲れんもんがあるから隼に内緒にしておきたいものもあんねん。」

『譲れないもの･･･』

龍友「あ、」

いきなりカウンターから身を乗り出して私の首元に手を当てた龍友さん。何回か同じことがあったから反射的に避けてしまった。

龍友「･･･まぁ、そうなるよな。」

『･･･ごめんなさい』

龍友「別にAちゃんが謝ることやない。ただ･･･」

そう言って身を引いた龍友さん。
ただ･･･？と聞き返すとニヤ、っと笑ってみせた。

龍友「その答えはまた、次会った時に」

おじゃましました、と一礼して彼はお店を出ていった。
久しぶりに会った彼はなんかこう、私のことを全て知っているみたいな変な感じがした。

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