アマリリス (ページ11)

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やりたいことページ11

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『･･･はぁ、』

北人「5回目」

『･･･え？』

北人「ため息、5回目」

哲也「今日Aちゃん暗いよ。いつもニコニコしてるのに。どうかした？」

いつも通りの日々。

何も変わらない平和な私の毎日。

隼くんはダンサーとしてお仕事してて、北人くんは歌手を目指して陸さんと壱馬さんと毎日頑張ってる。

哲也さんは自分の好きなコーヒーでやりたいことをやってる。

23歳。大学卒業して始めたバイト。

『･･･私、このままでいいんですかね』

哲也「でも、Aちゃんもコーヒー好きなんでしょ？」

『はい。大好きです』

北人「なら、このカフェでケーキ作ればいいんじゃない？Aさん、得意でしょ」

確かに、大学で栄養とか料理のことはお勉強してた。お菓子作りも嫌いじゃない。

哲也「そうだよ！コーヒーに合うケーキとか作ってよ！」

『･･･いいんですか？』

哲也「俺は大歓迎だよ」

北人「うん、すごくいいと思う」

『ふふっ、やりたいこと、見つかりました。ありがとう、北人くん』

目指すものがない毎日なんてくだらない。

なにかやりたいことがある人生にしたい。

私は私なりの人生を生きていきたい。

「Aさん、ケーキ作るの？」

『わ、隼くん！』

隼「へへっ、食べてみたい！Aさんのケーキ！楽しみ！」

『ふふっ、ありがとう』

隼「あ、あと！」

ダダダッ、て走って私の元にやってきた隼くんは、私の手をぎゅっと握ってニコッ、と笑った。

隼「今日も大好きです。毎日言ってるけどからかってるんじゃないし、Aさんの気持ち弄んでるんじゃないからね？俺、本当に好きだから」

『･･･ふふっ、うん、ありがとう』

哲也「今日はいつもよりも情熱的だね」

大丈夫、私には隼くんがいる。

笑顔が素敵でおしゃべりな。

いつも元気をもらってる隼くんに少し恩返しできる時が来たらいいな、なんて。

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