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フレッドは首をかしげるだけで中身を教えてくれるつもりはないらしい。
たとえ短時間だとしてもフィルチにはなりたくないし、ベロベロ飴の原液なんて恐ろしすぎる。
そうなるとAは中身の分からない魔法薬を選ぶしかない。
｢安全なんでしょうね？｣
｢俺らがAに危ないことするもんか｣
Aが聞きたいことをハーマイオニーが先に聞くと、フレッドは肩をすくめてジョージは深く頷いた。
｢じゃあ、コレにするわ｣
フレッドが言う安全をAは信じることに決めた。
大丈夫、フレッドは過保護だ。
そんなフレッドが危ない魔法薬を飲ませるなんてことは考えられないと自分に言い聞かせる。
｢頑張って、A！｣
ジニーに期待した眼差しを向けられてAは微笑む。
心配そうな目をしてくれているのはハーマイオニーだけだ。
緑色の無臭の小瓶の中身を一思いに飲み干すと、途端に体に異変が起きはじめた。
｢･･･ぐねぐねこね回された感じだわ。私どうなって、る？｣
呼吸が落ち着くのを待って顔をあげたが、さっきよりも視線が低くなった気がして喋りながら思わずAは首をかしげながら自分の手を見た。そこには服の袖しかない。
もう一度視線を上げてみると、ハーマイオニーは口元を押さえて驚いた顔をしているし、ジニーとハリーからは感嘆の声が漏れている。
自分の飲んだ魔法薬が何か分かって笑いながらAはフレッドを見た。
｢縮み薬ね｣
｢レデュシオ 縮め｣
フレッドが杖を振ると、ダボついていた服がちょうどいいサイズになる。
ハーマイオニーから受け取った手鏡を覗くと、ずいぶん幼い自分の顔がそこにあった。
｢ほとんど縮み薬だ｣
フレッドは満足そうにそう言った。
しかし、隣のハーマイオニーは途端に焦った口調で責めはじめる。
｢ほとんど？｣
｢縮み薬みたいに急に元のサイズに戻らなかったんだよな。だんだん戻って行くと思う｣
｢なによその不安定な魔法薬！｣
｢だから言ったろ、偶然できたって｣
2人の会話を聞きながら、Aは鏡の中に映る自分の丸みを帯びた頬を片手でぺたぺたと触ってみる。
｢可愛い。5.6歳くらいかな？｣
伸びてきたジョージの指に頬をつつかれた。
それが合図だったかのようにジニーがさっと移動してきてAの隣に座る。
｢可愛い！ほんとに可愛い！絵本に出てくるお姫様みたい！｣
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
