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それをいいことに鼻先が触れるまでに顔を近づけてきたフレッドが、わざと耳に息を吹きかけてきたのでAは鼻から抜けそうになる声を抑えるのに必死になった。
くすぐったさと羞恥とですぐそこにあるフレッドの目を睨んでみるが、まったく効果はないようだ。
むしろフレッドの笑みは深まり、笑いを噛み殺した喉元が楽しそうに震えている。
｢おーい！ハリーが帰ってきたみたいだ!!｣
談話室の扉のそばで誰かが叫んだ。
｢残念、お終いだ。パーティの主役が帰ってきた。Aは？参加しないのか？｣
｢しない。どうせあなた達が放さないだろうから｣
｢そうか、おやすみ｣
｢おやすみなさい｣
談話室の入口から騒ぎのなかに引きずり込まれるハリーを見ながら、Aは女子寮の階段をのぼる。
先に戻っていたハーマイオニーはまだ起きていて、ベッドのカーテンを開けたまま闇の魔術の防衛術の教科書を読んでいた。
｢ハリー帰ってきた？｣
｢うん。でもフレッドとジョージに、っていうかみんなに捕まってるわ｣
｢そうなるわよね。ロンは？｣
｢そういえば見てないわ｣
ベッドに潜り込みながら、Aは談話室にロンの姿がなかったことに気づく。
しかしロンがいなかったことよりも、どうしてハリーが代表選手に選ばれたかの方が気になった。
｢ハリーは自分でゴブレットに名前を入れたりしないわよね｣
｢当たり前だわ、わざわざ年齢制限を破ってまでする意味ある？お金に困ってるわけじゃないでしょうに｣
｢そうよね｣
ハーマイオニーも教科書を閉じてベッドに入ると、喋りやすいように体をAの方に向ける。
お互いが見えるように片側のカーテンだけ開けて、Aは犯人のことを喋ろうとしたのに、先に口を開いたハーマイオニーが出したのは違う話題だった。
｢ボーバトンの代表選手のことだけど｣
｢クロエ？｣
｢そう。彼女とどこかで会った？｣
｢医務室で会ったわ｣
｢･･･じゃあホグワーツで知り合ったっていうことよね｣
｢そうよ？それがどうかしたの？｣
｢いいえ、聞いてみただけよ｣
歯切れ悪くそう言ってから、ハーマイオニーは頭まですっぽりと布団を被ってしまう。
これ以上はもう寝るということだろうか。
Aはハーマイオニーがどうしてクロエのことを聞いてきたのか分からないまま、ランプを消して目を閉じだ。
20220401
Bea Miller
HAPPY BIRTHDAY＼(^^)／
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
