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Aは深く溜息をつく。
ダンブルドアは間違いなく、この2人が悪知恵を働かせて立候補するのを見通しているだろう。
｢そんなに上手くいかないと思うけど｣
呆れ混じりにAがそう呟くと隣を歩いていたハーマイオニーが無言で、しかししっかりと頷くのを見た。
翌朝、土曜日で授業がないのにも関わらずAはハーマイオニーと一緒に誰よりも早く起きて、ハリーとロンも誘って炎のゴブレットが置かれた玄関ホールへと向かった。
木製のゴブレットからは青白い炎が揺らめき立ち、その周りの床には細い金色の線で半径3メートルほどの円が描かれている。
何人かのホグワーツ生がゴブレットの中に羊皮紙を入れるのを見ていると、ハッフルパフの集団に囲まれながらやって来るセドリックの姿があった。
その後ろにはチョウとボーバトンの制服を着た女子生徒も一緒だ。
きのうロンが見惚れていた美少女ではなかったが、Aはふいに目が合った。
微笑まれたので微笑み返す。
｢ボーバトンって可愛い子が多いのね｣
｢なにが？｣
｢ほら、チョウ・チャンの隣の彼女｣
ハーマイオニーにそう言ったが、何も返事はない。
Aはそれを気にすることなくセドリックがゴブレットに羊皮紙を入れるところを見ていた。
だからチョウとその女子生徒がすぐそばに座ったことにも気づいていなかった。
そして雄叫びと一緒に慌ただしくホールにやって来たフレッドとジョージは、手に持っている魔法薬の入った小瓶をギャラリーに見えるようにして声をあげる。
｢老け薬だ！｣
｢これを飲むぞ！｣
｢効くわけないじゃない｣
盛り上がるギャラリーとは正反対に鼻で笑ったハーマイオニーの言葉は、フレッドとジョージの耳に聞こえたらしい。
ハーマイオニーとAの足元に座り込んできた2人は、挑発的な顔で笑って理由を聞いてきた。
｢見えるかしら、この年齢線｣
｢見えるさ。お前も見えるだろ？ジョージ｣
｢誰が引いたか知ってる？｣
｢ダンブルドアだ｣
｢校長先生は天才だわ。そんな子供だましの薬なんて効くわけないわ｣
そこまで言って同意を求めるようにハーマイオニーが見てきたので、Aも笑いながら頷いた。
｢ハーマイオニーの言う通りだわ。老け薬を飲んだところで年齢線に
｢覚えとけよ、その言葉｣
フレッドが立ち上がると、同じタイミングでジョージも立ち上がった。
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
