Wonderland ページ22
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大広間がいつもより混んでいるように感じるのは、見慣れない制服が混じっているからだろう。
Aはダームストラング校の生徒の中にいた有名なクィディッチ選手のビクトール・クラムがいたことよりも、いつもとは違う食事のメニューに夢中になっていた。
｢A、コレなに？｣
｢ブイヤベース、きっとボーバトンの生徒のためね｣
見慣れない異国料理を警戒したジョージに聞かれてAは教えてあげる。
ボーバトンといえばロンはその内の美少女をヴィーラだと言って、ハーマイオニーに怒られていた。
｢彼女は人間で、ヴィーラじゃないわ！Aの方がよっぽど美人よ！｣
｢まぁでも、初めて見る美人にならロンの反応は正解だろ。ほら、リーのヤツも口が開いたままだ｣
スプーンの先でフレッドが指したのは、レイブンクローの席に座るボーバトンの美少女を見つめながらうっとりとした表情のリー・ジョーダンがいる。
よく見れば、ロンやリーだけでなく何人もの男子生徒が同じように顔を赤らめて同じ状態になっていた。
｢フレッドはどう思う？｣
同性のAが見ても美人だと思うシルバーブロンドの長い髪をもつその女子生徒は、フレッドにはどう見えたのだろうか。
少し緊張して聞いたAは、フレッドが確認するようにレイブンクローの席を振り返る間食事の手を止めた。
すぐに顔をAに戻したフレッドは真剣な目をしている。
｢あの制服、お前に似合うと思う｣
｢なにそれ｣
名前も知らない女子生徒を褒めることをしなかったフレッドにホッとしながらも、その口から出てきた言葉に思わず吹き出した。
そして目の前の大皿のコースが変わると、そこには普段のホグワーツには馴染みのないデザートがたくさん皿に乗っている。
Aが目を輝かせていると、すかさず両隣からご丁寧に全種類がひとつずつ乗ったお皿が差し出された。
｢私、対抗試合が開催されて本当に良かったと思うわ！｣
｢Aは食べ物のことだけ言ってるでしょう｣
呆れながらハーマイオニーに言われても、口の中に入れたカスタードを味わうのにAは聞いていない。
代わりにその様子を小動物を愛でるような目で見守っているフレッドに注意する。
｢いいこと？Aに変なのが近づかないように注意するのよ！ただし！規則を破ることはしないで！ホグワーツの評判に関わるから！｣
｢･･･グレンジャーは母さんみたいだ｣
わざとらしく大きな溜息をつきながらフレッドは頷いた。
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
