6-1 月見酒 ページ17
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6章
「なあ、入っていいかい？」
「鶴丸？」
夕餉のあと。お風呂から上がり、髪を乾かしている途中、襖越しに声が掛けられた。
いいよとタオルで髪を乾かしながら答えると、予想通り鶴丸が現れた。
「よ、お疲れさん。月見酒と洒落込もうぜ」
「いいねぇ」
ほら、と片手に酒瓶とお猪口を二丁手に持った鶴丸がわらう。
顔を上げた鶴丸は、私の頭を見るとぎょっとしたようにお酒を机の上に置いた。
「おいおい、半乾きじゃないか？晩酌の前にきみはしっかり髪を乾かせ」
鶴丸はそう言って私の手からタオルを引ったくり優しく髪を包み込む。
貸しなさい。だなんて言ってお母さんみたいとくすくす笑っていると
「なんだ？」と鶴丸はジト目で私を見つめた。
「いや、お母さんみたいだなって」
「な、俺が母みたいだって？驚いたなあ。えーっと、何だったか。
……ああ、そうだ。こんなに大きな子を産んだ覚えはありません！」
どこで覚えたのそれ、とタオル越しに聞くと、光坊がこの前伽羅坊に言ってたぜ。と鶴丸は面白そうに笑っていた。
「結局ドライヤーまでしてもらっちゃって。ごめんね」
「良いってもんさ。君の世話が出来るってのも役得だろう？」
ふふんと鶴丸は満足そうに目を細める。
審神者部屋に置いてあるタブレットから景趣を十五夜に変更すると、だんだんと空に大きな月が浮かび上がり柔らかな白光が射した。
なんだなんだと各部屋から刀剣男士たちが顔を覗かせる。
遠くの方からは次郎ちゃんの「酒飲むぞー！」という声が響きわたった。
「さあ、準備は整った。始めようぜ」
鶴丸は机においたお酒を再度持ち直して縁側に座り込んだ。
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もちごめ(プロフ) - さらさん» さら様こちらでもコメントありがとうございます！いつもコメント励みになっております！これから先も鶴丸の見せ場沢山ご用意しておりますのでお楽しみいただけると幸いです(⸝⸝˃ ᵕ ˂⸝⸝) (2022年9月17日 10時) (
レス) id: 04b4ba77ca (このIDを非表示/違反報告)
さら - いつも更新ありがとうございます！！移動おめでとうございます！！本当に鶴さん格好いいです！！いつもお話読むの楽しみです！！ (2022年9月16日 23時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます😊そう言っていただけると嬉しいです！本日も続き更新いたしますので、お楽しみいただけると幸いです✨ (2022年9月16日 19時) (レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 続きが気になり過ぎる…!!!更新頑張ってください、楽しみにしてます！ (2022年9月16日 19時) (レス) @page8 id: 25d0243371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちごめ | 作成日時：2022年9月13日 20時
