名探偵コナン 安室透 新！ポアロ！！

ポアロ ページ10

｢チャリンチャリン｣
｢あ、Aさん！おはようございます！｣
いつもと変わらず、安室さんが挨拶してくれる。
｢おはようございます…安室さん……………、あの｣
｢はい？｣

｢昨日の夜、私と会いませんでした？｣

｢合って……ませんよ？｣
安室さんの目が泳いでいる。

怪しい

｢隠し事はなしですよ？｣
｢…………………………はい………隠してません｣
かなり弱気だ。言ってはならない理由などがあるのだろうか。会ってなかったら
ハッキリ会ってないと言って欲しい。中途半端は嫌いだから。

安室視点に変わりました。.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆
｢隠し事はなしですよ？｣
彼女にそう問い詰められ、本当の事を言うか迷った。
本当の事ーー…というのは

昨日、Aさんとすれ違った。といっても、自分は車の中で、Aさんは歩いている
時に、だ。
その時俺は気がつかず、そのまま走ってしまった。ところが
見覚えのある顔が見えた。
黒いニット帽。目の下の隈。そして、FBIという文字
その男は、建物と建物内の間に入っていった。

赤井だ。

昴の姿ではなく、赤井の姿だった。

ほっとく訳がなかった。

俺は車を引き返し、車を降り、赤井にバレないよう尾行した。
じっと見ていると、赤井は急に、誰か………そう、道を通っていたAさんを捕まえた。

だが彼女は、恐怖で声が出ず、助けを呼べなかった、が、声をふりしぼって出した言葉は

｢安室……さんっ｣

じっとしていられなかった。

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