工藤姉は弟がキライ2【名探偵コナン】

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Aside



まさかカルバドスさんの他にも、悪魔を信じている人がいるとはね…

この組織の悪魔信仰は根深いようだ。


逃げる男の人を眺めていれば、バーボンさんに両肩を掴まれた。



「Aさん、ビューグルなんてものどこで知ったんですか…！？」

「ビューグル？」

「先ほどのチビ太への命令パターンですよ！」



私が犬笛を使ってチビ太へ命令していた音のパターンは、かつて軍隊がラッパの音で遠くの部隊へ指令を送るのに用いた方法と似ていたらしい。



「あぁ、アメリカに住んでいた頃、知人(FBI)から教わったんですよ。」



まだFBIで保護されていた時、休憩室で何人かが口笛で意思疎通をしていたのを目の当たりにしたことがあった。

面白いなぁと見ていたら「お前もやってみる？」と言われて、その場のノリで教えてもらった。


今思い返してみたら、あの集団だけ筋肉1.5倍増で体がデカかった気がする。

元米軍兵だったのかもしれない


スコッチさんとバーボンさんが微妙な顔をしている背後で、赤井さんは頭が痛そうにしていた。



「チビ太は本当に賢くて、まだ遊び盛りとは思えないくらい落ち着きもあるんですよ。…でも、今日のチビ太の様子を見てよく分かりました。都内で飼うにはあの子は大き過ぎますね。」

「Aちゃん…」

「なので、山梨にある別荘と隣接する山を2つほど知り合いに譲ってもらったので、近々そちらへ引っ越そうかと」

「「ハァ！！？」」

「あ、でも私はこちらで仕事もあるので週末だけ戻る形になるとは思います。」



まてまてまて！とスコッチさんが手のひらをこちらへ向けストップをかける。



「Aちゃんの人脈って……、いや、そんなことよりまず、その人何者？？」

「私の住んでいる施設の上にあるバーで最近働きだしたバーテンダーさんですよ。」

「…あぁ、あの方でしたか。」

「え、バーボンは知っているのか？」

「えぇ、以前Aさんとコンビニへ行った帰り、偶然遭遇した交通事故の被害者ですよ。」

「なにそれ初耳なんだけど…」

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