検索窓
今日:42 hit、昨日:7 hit、合計:16,974 hit

ページ12

『なんとぉ! 大きく跳ねたボールは、西園へのパスだった! 全てを計算尽くしたプレイ! これが神のタクト、神童拓人のゲームメイクだ! 』
「神童さんすごーい! 」

 流石雷門サッカー部のキャプテン。

「西園君前、前から相手来てるよ! 」
「ちゅーかお前うろつき過ぎな? 」
「ありゃ? 」

 相手のマークをしていたらいつの間にか反対サイドに来てしまっているものだから、は……浜野さん! (間一髪で名前出てきた。ふぅ。)に呆れられてしまった。

「うわーッ!? ごめんなさい! 」
『隼総ボールを奪った! そのまま雷門陣内に切り込んでいく! 』
「うわーーッ! 西園君ボール取られちゃってる!! 」

 見てみれば先程話しかけてきた紫髪のMF(紫色のリップがお洒落上級者な感じでかっこいい。)がドリブルで単身乗り込んでいた。
 動きが速くテクニックも周りの選手と比べると頭一つ抜けている。私の事をシードだと言っていたし、あの人もシードなのかな。

「ほらほら急いで戻んないと! 」
「はい! 」
「浜野! 余計なアドバイスしてどうするんだ! 」
「でもシードだし、どう動くにしても俺らが口出しした所で責任はアッチに行くんじゃね? 」
「そんな呑気なぁ! あの子もしかしたら密告するタイプのシードかもしれませんよ?! 口ではフィフスセクターを悪く言って、同調した奴らを上に報告するんです……! あぁもう俺達お終いだ……」

 何やら先輩方が集まって揉め出してしまったが、試合はどんどん展開している。

「えっと、私戻りますねー……! 」
「あ、おい! 」

 私は三人の合間を縫うようにして走り出した。倉間さんが怒っているが話を聞いていたら、あの紫のお洒落さんがフリーで伸び伸びとシュートを打ってしまう。一応DFに配置されたのだから守備に戻らないといけない。

「お前らには負けてもらわないと、困るんだよ──」

 怒号と共に彼の背から青黒い炎が勢い良く吹き出る。

『出たァッーー! 天河原中、隼総の化身! 一気に勝負を決めるか!? 』

 観客の声援が化身の登場により、怯えを孕んだ物へと変わった。
 シード育成の環境が整った今でさえ化身を使える人間は少ない。都市伝説レベルの現象が目の前で起これば多少のパニックは起こるのは自然な成り行きだ。
 それなのに先輩達にはある程度の余裕が見えた。どうしてだろう? 雷門に化身使いはいないし……あ、剣城の化身を見ていたのだとしたら、この反応もあり得る。

▼→←▼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
設定タグ:イナGO , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

やに(プロフ) - 杳覇さん» くらちゃんコメントありがとうございます(^^) 頑張りますー! あと早速誤字やらかしているので、読み直し徹底して行きたいと思います恥 (2021年7月12日 10時) (レス) id: 73f24c4202 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - よっしゃ新作きたーー!!! あああ一話目から面白そう……!! え、え、めっちゃ楽しみです……!! 更新待ってます!! あとその、「急な転向」って「急な転校」ではないでしょうか……! (2021年7月12日 10時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やに | 作成日時:2021年7月12日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。