V系短編

秘密2(己龍→眞弥) ページ14

突然キスされた。

A:はあ？

眞弥:いつまでぼーっとしてんだよ。

A:なんでキス……

眞弥:いいから風呂入ってこい

A:なんで…

眞弥:はやく！

なんだアイツ………。

頭やられてんのか。


眞弥サイド

俺…なにしてんだ……

俺はずっとアイツのことが好きだった。

今度こそ諦められたつもりだったんだ。

吹っ切れたつもりだった。

でも、アイツのあんなさびしそうで悲しそうな顔をみたらほっとけなかった。

きっと彼氏となにかあったんだろう。

眞弥:おっ。

A:お風呂ありがと。

眞弥:おう。彼氏となんかあったんだろ？

A:眞弥〜。

眞弥:なんだ。

A:あの人やっぱわたしのこと最初から好きじゃなかったのかな〜。

眞弥:まだお前好きなのかよ？！

A:えっ？

眞弥:俺はお前のことガキの頃から見てるんだよ！！！

A:ま…ひろ？

眞弥:俺は絶対Aにそんな顔させないし、離さないのにお前はいつも違う男ばっか。なんなんだよ。

A:え、ちょっと、どうしたの？意味わかんないよ…

眞弥:好きだ。

A:えっ？

眞弥:俺はずっとAのこと見てた。だから俺のそばにいてくれ。今すぐ返事をくれとは言わないからさ。

A:…………。

ぽかんとしたまま俺のことを見ている。

眞弥:気づかなかったの？

A:うん…。眞弥はずっとわたしに興味ないと思ってた。

眞弥:ずっとAしか見てなかった。

A:わたしずっと前に眞弥のことは諦めてたの。だって、好きじゃなさそうだし。

眞弥:えっ、

A:でも、まだ整理がつかないから、またちゃんと返事するね？

眞弥:おう。待ってる。

-3ヶ月後-

あのときから3ヶ月たって俺たちは付き合い始めた。

ずっと待っててよかった。

これからは俺がAを守っていくから。

一生かけて守るから。

end.

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