お迎えの時間です。 JW (ページ23)

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～緑～

重岡先輩から、俺の死のことについて聞かされた。

俺がお迎えの時間、を使って重岡先輩に気持ちを伝えるまで成仏しない、
っていうことになったらしい。

そしたら、なんと両思いに。

嬉しいけど、俺の未来はもうないんや、
って考えると胸が苦しくなって、呼吸が上手くできなくなる。

緑「重岡先輩…。僕、本当に死ぬんですね。」
赤「っ…。」

緑「もっと、重岡先輩と居たかったなぁ…。」

緑「重岡先輩と、付き合って、デートして、手を繋いだり、キスしたり…、
したかったです、。」

最後の方の声は震えていて、上手く言えなかった。

しかも、だんだん視界がぼやけてくる。

赤「俺、神ちゃんを全力で守る。未来は変わらないのはわかってる…、
けどもしかしたら、未来は変わるかもしれん。」

赤「だから、神ちゃんの時間を俺にください…！」

そう真剣に言って、涙目で俺のことを見つめてくる。

そんなん選択肢、1つしかないやん。

緑「当たり前じゃないですか…っ…。」

そういった瞬間、目から涙が溢れた。

赤「っ…。ありがとう…。」

重岡先輩も涙を流していた。

俺の最後かもしれない時間、全て重岡先輩に捧げます。