現実に監視されている以外は普通に零の兄貴です。「名探偵コナン」

二話 安室side ページ3

今日もポアロでコナン君絡みの様々な事件で忙しかったな。

それに少年探偵団はまだポアロで談笑をしている。 まったく。 そろそろ暗くなるから帰らせないと行けないかな？

「ねぇ君た――」

ん？ ポケットからの通知を示す光に指示を中止してしまったが、まぁコナン君が何とかしてくれるだろう。

大人の、ましてや公安警察である僕か子どもに頼って何をしているんだって話しになるが、まぁ良い。

バーボン名義のスマホかと思ったが、まさかの降谷名義のスマホだった。

カバンから3個のスマホが入っているのを悟られないよう、降谷名義のそれを取り出す。

風見達との連絡は組織に怪しまれているため、止めていたが、一体だれが？

――あぁ、あの人だ。 俺が忙しいのを悟ってか最近は連絡をして来なくなったし、連絡もしなかったが改めて連絡を貰えると嬉しいものだ。 つい頬も緩みそうになる。

しかしそんな姿を悟られては行けないために、気を引き締める。

メールではなく、言伝か……あの人らしい。

―― はぁっはぁっ……ふぅ。 零、零。 今日も気にやってるか？ 俺は元気だ。 たまには顔をみせてくれよ

途中の息の乱れが少し気になったが、らしい言葉だな。

「ふっ……さて！ みんな！ そろそろ帰れないと親御さんが心配しちゃうんじゃないかな？」

彼の言葉を聞いて心寂しかったのを思い出したのか、いつしか幼い頃に彼が大きなそれでいてまだ未熟な手で僕を撫でてくれた姿を思い出してしまった。

また早く、あいたいな。

『はーい！』

――
｛安室さんがフッて！ なにあれかっこいい！やっぱイケメン！｝
｛いやいやいや！ え？ 今度は何？ 顔は見えないけど幼い安室さんを撫でてるって何者！？ え、うらやましい！｝
{え、安室さんの頬が思わず緩む人物？ 気になりすぎて新しいEDテーマが頭にはいらないだけど！？}

と、騒がれている事、全てがAの視界の右端で物凄い勢いで流れる事になってしまう。

神しか知る事もなかったがEDテーマの描写のたくさんの登場人物の内の一人にAが描かれて居たそうだ。

「なんだこの、右端の気持ち悪い文章は！！！」

三話→←一話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す