現実に監視されている以外は普通に零の兄貴です。「名探偵コナン」

十六話 ページ17

どうも、泣き腫らした顔をしている俺氏です。

あ？ なんでないてるって？ ウキウキワックワクな気分で主治医に支えて貰いながらトレインに乗ったのに？？ なんで零らしき人が居ないんだよ。

コナンくん一同らしき人達は見かけたのになんで、零は居ないんだよ。

「ほらほら、そんなむすっとした顔をしてくれるなぁ、イケメンが台無しぞ……俺と楽しもう。 と言いたいが少しトイレ行ってくる。安静に待ってろよ」

そんな事言われてもなぁ……。 仕方がない、色々と想像してた楽しい予定が一気に狂ったんだ。 こうなったら、新しいキャラデザ考えてやる。

ちょうど、この前、お偉いさんに会った時に次会う時まで自由に使っていいって言われてた宝石あったし、あれ参考にしてやろ。

しっかし、静かに旅でも出来ると思ったんだが、個室についてるチェーンがさっきからガチャガチャとうるさい。

王冠に金髪に……肌は褐色で綺麗なブルーの瞳で背は高くっってこれ、思いっきし零じゃん。 キャラデザとして使えないじゃん。

「おっまたせぇー」
「きっっっっっもちわるいわ！！！！ そんなドア開けてそうそう抱きつくなっっ！ おま、そんなキャラだった！？」

うん？ ふわりと花の香りがした気が……気のせいか？

「そんな照れなくてもいいぞー、せっかくのたびだ。 今は一人の友達として接しようじゃないか……だからおまえのこと、もっと教えて」

そのまま抱き枕かのようにギュッとされているが、俺は何も想わん。 想わないからな。

ただ、危険だから顔には出さない。 出さないがこいつは……

――主治医じゃねぇ……。

「なっっっ……なんで、兄さんが」

組織の任務先でミステリートレインに来ていたわけだが、唐突にベルモットが白衣の男に変装してにやけ出すものだから、何事かと着いて行った。

そしたらある一室に入って行って、隙間が空いていたから覗いて見たんだ。そしたら、なんだ。

「――お前のこと」

そして抱きしめていた。 なにそれ、羨ましすぎるだろ！！！！

そのイライラを抱えたままシェリーのいるであろう場所にまっさきに向かう。

本当は兄さんも組織に関わりがあるんじゃないかという不安から逃れる為なのかもしれないけど。



｛……わたしゃあ満足じゃ、けぷっ｝
{私は許さない……。 びーのえる的な展開、わたしゃあ許さんからなぁぁ}
｛私的にはとりあえずどうでもいいから、早く白黒しりたいんだが｝

SNSは今日も荒れていた…。

十七話→←十五話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す