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可愛い小鳥のさえずり、ではなく
母「・・・っ、、Aっ!」
母の怒鳴り声で起きた。
何事かと思ったら、ただ私宛てに手紙が入っていた、というだけだった。
差出人は、、書いてない。
母は、誰か学校の友達やない?、なんて言うけど、私の学校の友達なんて誠司しかいない。
誠司かな?って考えてはみたものの、誠司はこんなことするやつじゃないと知ってる。
じゃあ、誰だろ。
私は、封を開けた。
『Aちゃんへ
手紙、捨てないでくれてありがとー。
私が、誰だか分かる? 分かるやろ? だいぶ記憶に残したと思ったんになぁ。 まあ、いいや。
Aちゃん、休んどったから、心配したよー。 私のせいかと思ってー(笑)。
あ、そういえば、誠司くんも心配しとったよ。
Aちゃんのこと、教室に探しに来とったもん。
そんなことよりも私が言いたいのは、あなたが私のことを裏切った、ってこと。
分かってないんやろうけど、私のこと、ちゃーんと覚えとき。
またねー。 』
ああ。 きっと、あの子やろうな、って予想がついた。
この前家に来た、見るからにお嬢さまな子。
きっと、誠司のこと好きなんやろな、って思ってた。
けど、
他人に誠司のことを語られるのは、なんか気分が悪い。
なんでかは、分かりたくない。
わがままだけど、とにかく嫌だった。
覚えとこ、この手紙。
付き合いが長くなりそう。
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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時