雪が降ると＊1＊ (ページ43)

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A「・・・あの、真ん中に居る、ちょっと黒い子、誰？」

誠司と２人で飲みながらも、騒がしい後ろが気になってしまう私。

その中でも、目立っていた彼のことを誠司に聞いてみた。

誠司「あぁ、しんご？」

A「しんご？・・・今日、試合出とった？」

誠司「出とったやん。代打でドデカいホームラン打っとったやろ？」

A「ホームラン、、、あっ、」

そういえば、看板に当たったとか当たってないとか言うホームランがあった。

実況席も大盛り上がりで、思わず音量を下げたくなってしまったほど。

それを、打った人と同一人物が、あれ？(ちょっと失礼)

A「、、ほんまに？」

誠司「ほんま。石川慎吾っちゅう、俺たちより若い堺っ子。」

A「えっ、あの子、堺の人なん？」

誠司「そうやでー。」

A「知らんかった、、、」

衝撃を受けたのと同時に、バカにしてしまったことが本当に申し訳なくなった。

お許しください、と石川くんに向かって念じていたとき、パチっと目が合った。

それから、どんどんとこっちに向かってくる石川くん。

どうしよう、と思った時には既に、目の前にいた。

慎吾「誠司さーん。こっち来うへんのー？」

誠司「こっちのが静かでええから、いかんわ。」

そこまでは理解できていた。

その後の言葉が問題。

誠司「・・・慎吾、こいつ紹介したるわ。そこ、座り。」

慎吾「ほんまっすか！よっしゃー！」

誠司のこいつ呼ばわりに加え、思わず目があってしまった人が隣の席に座る。

お酒を飲んでる訳じゃないのに、

頭がクラクラしそう。

脳内がパンクする寸前だよ、、、

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