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その日は、珍しく雪がちらついてた。
家を出た私を待っていたのは、同じ制服の見知らぬ女。
A「あ、あの、誰ですか?」
恐る恐る聞いたものの、帰ってきたのはぞっとするような鋭い声。
?「よく私に、そんな口聞けるわね。」
A「・・・は?」
?「これ以上、誠司くんに近づいたら、どうなるかしらね。ふふっ。」
A「え?誠司?」
?「きっと、また会うことになるわ。・・・またねー、おバカちゃん。(ニヤ)」
理解、できなかった。
誠司が、なに?
誠司に近づいたら、どうなるか、なんて分かるわけない。
何だったの、今のお嬢さまは。
心が震えたのも、今見えたいつも通りの誠司になぜか不安を感じたのも、
全部、全部気のせいだ。
A「気のせい、やもんね、、、、、誠司ー。おはよー。」
誠司「おう。はよ。・・・あ、やべ。俺、数学の宿題終わっとらんっ。」
A「しゃーないな。学校行ったら見せたる。」
誠司「まじ!助かるわ。」
A「学校終わりに、タピオカね。」
誠司「・・・めんどいなー。まあ、ええけど。今日は駅前んとこやからな。楽しみにしとけ。」
ちょっとだけ、誠司に話しかけるのが怖かった。
でも、話してみたらいつも通りだし、やっぱ気のせいだなって思うしかなかった。
今は、タピオカだけ楽しみにしておこう。
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「みーちゃった、みーちゃったー。」
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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時