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「・・・ガチャ、」
誠司「・・・ただいまー。」
A「あ、おかえりー。」
もうこの言葉には、だいぶ慣れた。
こっちで試合がある時は、誠司の家にいることが多い。
一応、ソファがお気に入りだから、っていう理由にしてある。
A「やっぱ快適やわー、このソファ。」
誠司「そうやろ?俺も、使ってみて気ぃついたわ。見る目あんな、A(笑)。」
A「私の目をなめんなよー(笑)。」
かるーく話したところで、誠司も私のいるソファに腰掛けてきた。
誠司「・・・」
A「なぁー。せーいーじー。」
誠司「なん?めちゃめちゃ伸ばし棒ついとるけど(笑)。」
A「・・・なんとなく呼んでみただけー。」
誠司「は?」
暇な時は、なんとなく呼んでみただけ作戦が効果的。
話したくなるのは、大阪人の性だからね。
A「暇やったんやもーん。」
誠司「なんだよ、その理由(笑)。(ベシッ)」
A「痛ーっ!」
はい、頭を叩かれました。
見事な返り討ちですね、、(笑)
A「力加減がおかしいんやってー!」
誠司「そりゃ、野球やっとるし。男やし。」
A「・・・とりゃっ!(ペシッ)」
誠司「弱っ(笑)」
誠司みたいな鈍い音を出せるほど、私は力がない。
ちょっと悲しい。
誠司「・・・お前は、か弱いくらいが丁度ええねん。」
A「え?」
誠司「俺が守りたくなるくらいで、お前はええ。」
正直に言う。
ドキッ、とした。
なんか、いつもより誠司が男に見えた。
うん。
かっこよかった。
誠司「・・・そ、それに、喧嘩した時に殴られてケガしたないしな。」
A「、、な、なんやてーっ!(ペシペシッ)このーっ!」
誠司「ちょ、やめてやっ(笑)。おいー、」
やっぱり、笑顔に落ち着くのが、私たちらしい気がした。
恥ずかしいまんまだったら、まじで顔が爆発しそうだったから。
きっと、誠司もおんなじでしょ?
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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時