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誠司「・・・お前、これ、本気なん?」
A「私は、本気やけど。・・・そ、そっちこそ、本気なん?」
誠司「俺も、本気やけど。」
全くおんなじ言葉で会話してる。
それに誠司も気づいたのか、
誠司「・・・フッ、!」
A「ふふっ、!」
2人で笑い出した。
なんだろ、この感じ。
告白された気もしなければ、
告白した気もしない。
幼なじみの、壁、的な?
まあ、そんなのど突いちゃえば1発だけど、なんてね(笑)。
誠司「・・・それ、いつから持ってたん?」
A「えーっと、、高校ん時、かな。」
誠司「やばい、、俺もやわ(笑)。」
A「ほんま?(笑)」
気が合いすぎてるのか、それが逆に引けてくる。
A「誠司が、なんとなくいつもこのブレスレット眺めとったから。」
誠司「Aやって、いつもこれ見てたから、欲しいんかな、って。」
A「え、怖い怖い、、」
誠司「全部、一緒やん、、」
2人して身を引くから、またそれがツボにはまる。
A「やばい、(笑)。笑いが止まらへん、、っ」
誠司「ちょっと歩いて、笑い止めなあかんな、(笑)。」
そう言う誠司に、私は自然とついて行く。
会わない間に身長がかなり伸びてて、正直びっくりした。
すぐそこにあったベンチに腰をかけた。
また、沈黙が流れる。
けど、さっきのより居心地のいい沈黙だった。
誠司「・・・で、俺ら結局、告白して告白されたっちゅうことなん?」
A「結構ややこしいけど、誠司から見るとそうなるな。」
誠司「・・・じゃ、付き合うか。」
軽い感じだったから、なんて返すべきか、一瞬考えた。
分かった。
私たち、両方とも恥ずかしがり屋なのを知ってるから、わざと軽く言ってるんだって。
久しぶりに誠司の優しさに触れた。
嬉しかった。
A「・・・そうやね。」
誠司「え、ほんま?」
A「え、ほんま。」
誠司「・・・」
A「え、急に黙らんといてや。・・・私だけ、恥ずかしくなるやろ。」
周りが暗いおかげで、顔が赤くなってるのはバレてないはず。
でも、
ちょっと、自惚れた。
すると、
誠司「・・・(グイっ)」
A「わっ、、(ポスっ)」
いつの間にか、誠司の腕の中にいた。
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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時