検索窓
今日:13 hit、昨日:22 hit、合計:76,933 hit

30 ページ31








仕事が忙しくなって、

なかなか野球が見に行けなくなって、

ましてやテレビを見る暇さえなくなって、



あっという間に時が過ぎてた。







それでも、疲れた体を一生懸命起こしながら

久しぶりにテレビをつけたときには必ず、



アナ『・・・読売ジャイアンツの今季最終戦が行われ、見事サヨナラ勝ちで締めくくりました。』

アナ『12回裏、2アウト、ランナー2塁の場面で、バッターはキャッチャーの小林。』

アナ『しっかり振り切れた、と初球を上手く右中間へ運び、土壇場でサヨナラ勝ちに導きました。』



“小林”選手が大活躍した、というニュースが流れている。


それを見る度に私は、


私はまだやれる

もっと頑張らなきゃ


そう思わされる。


そして、また仕事漬けの日々に戻る。



これの繰り返しで、なんとか大きなプロジェクトを乗り越えた。






疲れた体を癒やすべく、会社から大きな休みをもらい、実家に久々に帰ることにした。



A「・・・あ、お母さんっ。」

母「おかえり、A。」

A「、、ただいま。」



母の何気ない言葉が、いつも以上に心に染みた。






母の運転する車に乗り込み、家路をたどる。

すると、



母「・・・Aのこと、天気の神様も歓迎しとるみたいやね。」

A「・・・ほんま、やな、、」



車の窓を開け、少しだけ手を出してみる。




手のひらには、




可愛い小さな白い粒が乗っかって、



ジワジワと、静かに溶けていった。









 








31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
152人がお気に入り
設定タグ:プロ野球 , 小林誠司
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。