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結局その日、誠司はあの1打席しか立たずに交代してしまった。
でも、先輩は上機嫌だった。
先輩「よかったー、小林見れて!」
A「そうですか、、」
先輩「あ、そうだ!Aさんに、これ。今日来てくれたお礼ね。」
A「えっ、、これって、」
ポン、と軽く渡されたものは、オレンジ色に黒色の文字が書かれている、、タオル?
その場ですぐに開けてみると、中には、
A「これ、、小林誠司、、、」
先輩「だってあなた、小林のことずっと見てたじゃない!だから、好きなのかなってね!」
A「っ、、」
私、ずっと誠司のこと、見てた?
しかも、めっちゃ図星。
先輩「あれ、、もしかして、図星だったかな?(笑)」
先輩は笑いながら、ごめんごめんー、なんて言ってるけど、
今の私にちゃんと聞こえてるわけがなかった。
だって、
試合が終わった後の挨拶の時に、
誠司「・・・(パチッ)」
A「あっ、、、」
誠司「、、(口パク)な、ん、で、お、る、ん、や、」
絶対、私が居ることに気づいてた。
A「・・・(口パク)せ、い、じ、の、ば、か、、っ!」
こんなこと言って、走って来ちゃったから。
バカなことしたって、自分でも分かってる。
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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時