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家に入ってからも、頭にはあいつのことばかりが浮かんでくる。


来れない、って言ってたのに。

誠司は、ここにいた。

居たのに、目が合ったのに、何も言わずに居なくなった。





なぜか、心苦しい。





自分の気持ちに



気がついていいのか、


悪いのか、


判断をつけることなんて、出来なかった。





A「・・・会いに来たんやなかったの、?」



ならあいつは、何をしに帰ってきたんやろう。



母に、用事があったとか?

でも、それなら私に言ってくれたってよかったはず。

それに、母も私に言ってくれてたはず。



じゃあ、実家に帰ってきたついでに寄ったとか?

でも、行くときみたいな大きな荷物は持ってなかったし。

しかも、今日しかあいつのこと見てないし。





考えては自分で理由をつけて否定する。



私も、一体何をしたいんだろう。





A「私は、、何をあいつに、期待しとったんや、、?」



私に、会いに来てくれたのかと思った。



何も手に取らずに、ただ会いに来てくれたのかと思った。



用事なんかないのに、会いに来てくれたのかと思った。




そっか。


私、やっぱり誠司に期待してたんだ。







 


 









誠司が、私のためだけに会いに来てくれた、ってことに。









 



 









誠司に期待するのは、


寂しく思うのは、


会いたくなるのは、


考えるだけで胸が高鳴るのは、









 







 





誠司が



好き



ってことなんだ。









 








 








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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時

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