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梨乃「・・・今日はどうも。ばらさないでいてくれて、助かったわ。」
A「そりゃどうも。そこまで悪い女やないんでね。」
梨乃「給料は出しとくから、後でね。・・・車出して。」
「ブロロロロ、、、」
さすが金持ちって感じがした。
これだけで給料だせちゃうなんて。
しかも、リムジンをちょちょいのちょいで呼び出せるなんて。
駅前にポトンと落とされた私は、家まで歩いて帰るしかなかった。
家知ってるんだから、家まで送ってくれればいいのに。
やっぱ、意地悪だし、悪女だな。
A「・・・あれ?、、誰か、居る?」
家の前まで帰ってきた時、私に気づかず誰かが私の家から去っていくのが見えた。
誰か気になる
というよりも
私が知ってる人
のような気がして
急いで追いかけた。
A「・・・はぁ、、っ、待って、っ!、」
「(クルッ)・・・あっ、」
振り返った。
目が、合った。
けど、間には踏切が。
「パーーッ!、、ガタンゴトン、ガタンゴトン、」
A「あっ、、なんで、こんな時にっ、、!」
踏切が開くのを今か、今か、って待ってた。
でも、開いた頃には、もう。
A「・・・そんな、、もう、居らん、、」
そこに人影はなかった。
まるで、誰も居なかったかのように。
でも、確かに私には見えてた。
“あいつ”が。
ここには居ないはずの
誠司が。
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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時