雪が降ると＊1＊ (ページ17)

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無事に志望校も決まり、誠司との付き合いも変化なし。

これが、平凡な生活に変わり始めていた。

A「・・・なぁー、誠司ー。」

誠司「なにー？」

いつものように、窓でお喋りをする。

これも、もう日常。

A「誠司って、どこの大学行くか決めたん？」

誠司「・・・野球、続けたいんや。」

真剣な声色に、真剣な表情。

どこか、誠司なりの決意の現れなのだと、私は感じた。

誠司「そんで、ドラ1でプロ入りたい。・・・やから、こっから離れたとこやと思う。」

A「・・・そ、そっか、、」

なんて返したらいいか、戸惑った。

笑いながら、まだ考えとらんかったわ、とか

ここ行きたいんやけど、どないしよ、とか

ここかここかここやなー、とか

そういう答えだと、勝手に考えてた。

だから、なんて返したらいいか分からずに、そっか、とだけ言った。

誠司「・・・A。」

A「(ドキッ)・・・」

誠司「・・・１人にしてまうかもしれへん。けど、お前なら、きっと大丈夫。(にこ)」

A「せい、じ、っ、、」

誠司「・・・じゃあ、もう寝るわ。おやすみ。(ガラガラガラっ)」

A「あっ、、」

１人、か。

私ならきっと大丈夫、か。

それ、信じていいのかな。

いや、私は私で頑張らなきゃいけないんだ。

誠司は、プロって夢をもって、頑張るって決めたんだ。

だから、私も、１人で、頑張るんだ。

A「・・・おやすみ、って、言えばよかったな、、」

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