Walking with you 3 (ページ6)

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広い砂浜に来て、みんなが一斉にはしゃぎ出す。

｢リーダー！キャッチボールしない？実はさ、グローブ2個持ってきたんだよね！｣

相葉くんが飛びっきりの笑顔をしてやってくる。

これはきっと、ニノとやるために準備したものなんだろう。

けど、あの様子じゃキャッチボールも出来なさそうだし、治す気が無さそうだから、こっちが配慮して休ませてやらないとなって思ってるんだろう。

現場に着いても、ライブのことについてパソコンをカタカタ動かせ、構想を練る松潤。

新聞を読む翔くん。

時々こっちを見て微笑んでるのが分かる。

聖母のように俺らを見守るふたりが可愛くて、相葉ちゃんの投げたボールを取り損ねる。

それが頭に当たって、びっくりした俺は反射的にその場に転ぶんだけど、相葉ちゃんがかなり心配しちゃったみたいで、頭冷やしに行こう！と俺の手を引いて、浜辺を少し行った、駐車場に待機している医療班の所まで走る。

その途中の浜辺に、背中を小刻みに動かしながらノソノソと動くニノがいて、

なんで休んでないんだよ。と呆れながら、近付いて行く。

｢にn｣

波の音で聞こえなかったけど、近付けば苦しそうな呼吸音が聞こえてきて、肩に手を置けば、その場に崩れ落ちてしまう。

｢俺スタッフ連れてくるよ｣

相葉ちゃんがすぐに医療班の元へ走ってくれて、俺はニノのそばで励まし続ける。