Walking with you 3 (ページ31)

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『和の容態が安定して、今夜病棟に移るそうです。』

いつものように暇があればすぐにスマホを触る俺。

そんな所にひとつのメッセージが届き、開くと、驚く内容が。

｢慌ててあんたが事故らないでよ。｣

｢わかってるって、、｣

バイト終わりの妹を拾い、共に病院へ向かう。

ハンドルを握る手がプルプル震えて、未華子に酷く恐がられた。

熱を測り、風邪など引いてないか確認され、マスクやらガウンやらを着させられ、病室に入る俺ら。

入った先には、酸素マスクの下でなにかモゴモゴいってるニノ。

嬉しそうに細まる目元からして、ポジティブな言葉を並べてるに違いない。

急いで近寄れば、

｢ごしんぱいおかけしました｣

若干枯れているものの、ちゃんとニノの声で、鳥肌がたつ。

ちゃんと生きてるんだ！って。

｢体調どう？｣

｢ちょっとしんどい。きぶんは、ちょうぜつ、ぜっこうちょうなんだけどね｣

無駄に強がらず素直な彼に一安心で、思わずマヌケな表情を零してしまう。

それに対してニノは優しく笑っていて、久々に見れた彼の笑顔に更に安堵した。

正直マヌケ顔にも程がある。
手術したてだから変に爆笑とか出来ないし、笑いこらえるのにかなりの体力消費しちゃったんだけど……(By二宮)