Walking with you 3 (ページ27)

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あれ、熱ある？

可愛さに囚われて、気付くのが遅れたけど、こいつの身体、かなり熱いぞ？

｢和？｣

ベッドサイドのランプを付け、和の顔を覗き込むと、ほっぺが真っ赤で、唇が割れて出血してる。

｢和、、｣

｢小児の発熱なんて、珍しいことじゃない、んだから、病院とか、連れてかないでよ、、｣

幼い声で“小児”やら“発熱”やら小学生には難しい単語を並べ、病院行きを阻止しようとするこいつ。

呼吸もハァハァしてて辛そうで、早く楽にしてやりたい。

んだけど、病院はどうしても行きたくないらしく、必死に抵抗してくる。

病院では散々痛い検査や処置をされまくってきたから、もうそんなことをされるのは御免なんだろうね。

｢痛いのヤダ、、｣

｢入院やだ、、｣

和らしくない幼い口調でこうやって訴えてくるんだもん。

｢わかったよ、、にぃの部屋で一晩寝て様子見よ？苦しくなっちゃうから、もう泣かないで？にぃがそばに居るから大丈夫。｣

可愛い弟の胸をトントンと叩く。

入院してた時は誰にもこうして貰えなかったのか。と思うと心が痛い。

この分だと、明日のお昼にはもう病院だ。そして、暫くはお家に帰って来れないだろう。

せめて、今夜だけでも、、俺はそんな思いで、彼の胸を叩き続けた。