Walking with you 3 (ページ19)

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｢あら雅紀くん！お久しぶり！｣

部活帰りにコンビニに寄ると、和也のお母さん。

｢いつもありがとね〜、和が電話する度に雅紀くんのことについて嬉しそうに喋るもんだから本当に嬉しいわ。｣

｢え！？あ、、。｣

和也が嬉しがるようなことはまずしなくなったし、逆に、嫌がるようなことしかしてない俺。

きっと、お母さんを心配させないように着いた嘘なんだなって思うと胸が痛くなる。

｢1時間かけてこっち来ちゃったけど、寮まで押しかけたらさすがにウザがられちゃうわよね。(笑)そこで、、悪いんだけどさ、これ、和に届けてくれないかな？｣

タッパーにぎっしりと入ったお惣菜とお手紙。

俺は断ることも出来なくて、受け取ってしまった。

｢じゃ、和によろしくね〜！｣

お母さんは満足したような表情で車の窓から手を振ってくる。

俺、和也に合わせる顔ないわ。

和也が傷害事件なんて起こすはずないのに、周りの人はわーきゃー騒いで、｢二宮はそんな事しないよ！｣って反抗した人はいじめられて、、

それが怖くて、周りに流され、悪口を言うようになった俺。

日に日に痩せ細って、笑顔など1度も見せなくなった和也を見る度に、ものすごい罪悪感が俺を襲って、、俺自身も和也ほどではないけど、心が痛くて苦しかった。